貧血の種類、⑦悪性貧血
みなさん、こんにちは!
目白・池袋の整体サロン lively bodyのあざみです(*^^*)
前回の内容は、溶血性貧血についてご紹介致しました。
今回は、悪性貧血についてです。
※ 悪性貧血の原因 ※
悪性貧血は、ビタミンB12・葉酸が不足することにより、赤血球がうまくつくれなくなってしまいます。
そして骨髄中には赤血球になれなかった前段階の赤芽球(巨赤芽球)がたくさん溜まってしまうため、巨赤芽球性貧血とも言われています。
食事で摂取したビタミンB12は胃粘膜から分泌された内因子と結合し、回腸末端で吸収されるのですが、自己免疫的機序などにより萎縮性胃炎を起こすと内因子の分泌が低下してしまい、ビタミンB12・葉酸の吸収が不良となって起こってしまうのです。
※ 悪性貧血の症状 ※
赤血球の不足によって全身が酸欠状態になることから、鉄欠乏性貧血など一般的な貧血症状と同じです。
頭痛・耳鳴り・立ちくらみ・めまい・疲れやすい・動悸・息切れ・顔色が悪い・食欲がないなど。
ビタミンB12は、赤芽球生成・上皮細胞・胃粘膜・神経細胞の成長にも関係しているので、白髪の増加・手足のしびれ・舌の痛み(舌炎)・萎縮性胃炎・知覚障害・精神症状がみられることも。
* 悪性貧血の対策 *
まずは血液検査などで、ビタミンB12欠乏か葉酸欠乏かを調べます。
昔は原因が不明で治療法がなかったので、死に至る病気として恐れられていた貧血でしたが、今ではビタミンB12の注射で治すことができます。
ですが、胃に存在するビタミンB12の吸収を助ける内因子がなければ吸収はされないため、内因子が欠乏している場合にはビタミンB12の錠剤を投与しても効果はないので、吸収に内因子を必要としない筋肉注射を行います。
次回は、二次性貧血についてのお話です。
あざみ